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地元の秋空。うーん。素敵…


日本とドイツを往復するたびに
(飛行機旅をするたびに)
何かしら事件が起きることが明らかになっている
ワタシ。
(一番最近→☆ドイツでごめんなさいと謝られる

去年は出発前に車が身代わりに壊れ
(→☆代車生活でした
そのおかげで何もなかったと信じています。

しかし、今年はどう考えても

「何も壊れていない」

というわけで、かなり心配しながらの旅でした。


何か起こったかというと…

生まれて初めて
本番中に弦が切れました。

弦楽器奏者は、オーケストラの演奏中に弦が切れると
二人並んでいる
客席側に座っている人なら、内側の人の楽器と交換します。
その間も音楽は進んでいるので、すぐに演奏再開。
受け取った内側の人は、その楽器をひとつ後ろの席の人に回して
自分はその人の楽器を借りて演奏再開。
内側の列で順番に楽器リレーが行われて
一番後ろに座っている人が、弦の切れた楽器を持って退場します。
後ろの席の宿命ですね。

有名なヴァイオリニスト、五嶋みどりさんは
まだ10代だった頃、独奏者として舞台に立っているときに弦が切れ
すぐにコンサートマスターの楽器と交換。
堂々と弾きこなしていたら、また弦が切れ、
それにも動じないでまたコンサートマスターの弾いていたものと交換
(このときは副コンサートマスターの楽器だったのでしょう)
見事に協奏曲をひき切ったという、すごい話がありますが
そのとき超高級な楽器を二台もリレーした、第一ヴァイオリンの皆さん、
緊張したでしょうねぇ…
しかもそれを持って舞台から下がって
弦を張り替えなければいけなかった、一番後ろの人も…。

それはさておき

そういう場面には、そんなに多く出くわさないものです。

そんなには…


今夏もまた声を掛けていただいた、大好きなオーケストラ。
数日間の練習を終え
盛り上がった1日目のコンサートも終了。
第2日目も
一曲のスメタナ作曲「売られた花嫁」序曲。
そして、ドヴォルザーク作曲「ピアノコンチェルト1番」
休憩を挟んで
マルティヌーの交響曲第1番。

すべてが順調に進んでいました。

ただ、一点をのぞいて…

一楽章が終わり、
ちょっとリズムが複雑で面白い二楽章へ。
スケルツォ-トリオ-スケルツォ
という構成の
最初のスケルツォを楽しんで弾き、
トリオは管楽器が大活躍なので、お休み。
楽器を下ろして、管楽器に聴きほれていたら

パチン。

結構大きい音しましたけど、なんですか?


ちらりと下を見たら、私のヴィオラちゃん、弦が一本足りない。

それが、切れたからだと気づくのに数秒を要しました。


すがるように隣のお兄さんを振り返ると
「代えてきて!」
と目で合図してくださり
こあら、一番後ろの席だったので
演奏中に足音を立てないようコッソリ出て行きました。

舞台袖に戻ると
オーケストラマネージャーの方が素早く駆け寄ってきてくださり
「替えの弦、ありますか?」
「誰の楽器ですか?」
ときいてくださったのですが
「スミマセン、自分のです…」

なんだかめっちゃはずかしいぃ~!!!


しかも、意外に早く付け終わったので
3楽章にはいる前の楽章間に再入場できることに。


終演後、コントラバスの先輩に
「いやー、弾いてないところで弦が切れるの見たん、はじめてやわー。念力やなー」
といわれる始末。



控えめに過ごしていたのに、いらんところで目立ってしまった
うっかりこあらです。