
タイトルとは全く関係ありませんが、これも戦利品☆
どうかしばらくは脱走しないでちゃんと付いてきてね…
先週仕事に行って、久しぶりに日本人同僚のEちゃんと再会。
「ドイツに戻ってすぐのときって、何を食べて良いか分からない」
という話になりました。
まず、食べたいと思うものが「思いつかない」のです。
私も、そういうわけで朝そうめん、昼うどん、夜は待てずに寝る…
というような毎日を過ごしていました

食欲が無いわけではないのに、食べたいなーと思うものが…ない。
という話から、なぜか
「ドイツでは老人ホームに入れないね」
という流れになりました。
そんなことは考えてもみなかったけど、50年後まだドイツで生きていたら、どうしてるのかな?わたし。
ドイツのホームの食事にご飯(お米)が出てくる可能性なんて、多分5%以下。出てきてもミルヒライス(牛乳とお砂糖の入ったおかゆみたいなの
)。お味噌汁を飲みたいと思っても、自分で作れなければ諦めるしかなく…
ほうれん草の胡麻和えとか、きゅうりとわかめの酢の物とか、だし巻き卵とか食べたくなったらどうするんだろう?
と、ふと考えてなんだかげっそりしてしまいました

食文化の違いを受け入れるのは、その土地に住むならば当然のことだとは思っています。
でも、例えば身体が弱っているときや、風邪で寝込んだとき、疲れているとき…
そういうときにおかゆだったり、うどんだったり、というものを食べたいと思う気持ちはやっぱり、あります。
ドイツの病人食の定番は、鶏スープ。らしいです。
お腹の調子が悪いときは、常温コーラとザルツシュタンゲという、ビールのおつまみのようなものの組み合わせ。
うーん、どっちもあまりピンとこない…ですよね。
2年ほど前に、ドイツで8日間入院しました。
…そのときの写真を探したけど見つからず…(整理が悪いのです
)入院時に一週間のメニューを渡されて、食べたいものを選べるというシステムでした。(そのメニューを撮った写真、どこいったんやろー)
ともかく、選べるといっても…
月曜日・朝食/
白パン、全粒粉パン、トースト (どれもあまり変わらない…)
ゴーダチーズ、チェダーチーズ、ヤギのチーズ(どれもあまり変わらない…)
ハム、ソーセージ (もう、どっちでも良い…)バター、クリームチーズ (…)
月曜日・昼食/
豚肉のクリームで煮たの。魚のフライクリームソース。(魚。。。かな。。。)
月曜日・夕食/
ライ麦パン、ひまわりの種パン、白パン (どれでもいいや…)
モッツァレラチーズ、バターチーズ、ゴーダチーズ (どれでもいい…)
ビールハム、サラミ (どっちもいらん…) バター、ハーブクリームチーズ (…)
という感じのメニューが、延々と一週間分。
2・3回に一度ヨーグルトが書いてある以外は、日本人である私には『ほぼ一緒』でした。
食べたい物にチェックを入れていくのですが、3日分ほど書いて厭きました


しかも、朝と夜はほぼ同じラインナップ。
消化器系ではなかったので、何でも食べられるとはいえ、こんなに塩と脂肪分たっぷりで大丈夫かな?
と、思ったのを覚えています。
入院する前やっぱりいろいろと不安で、ドイツで入院されたことのある方のブログを読んだりしていましたが、皆さん揃って
「食事の写真を撮っていたけど、どれも一緒に見えるから途中でやめた」
って書いてらっしゃったのが…よぉく分かりました。
ちゃんと記録していないから時間などはハッキリしませんが、
午前中の手術が終わって、朦朧としている私の夕食に出てきたのがドイツではどこのスーパーでも見かける、ラスク。(Zwiebackといいます)しかも、お砂糖も味も何もついていない、パンがカリッとなっているだけのバージョン。
こいつが、どんぶりに山盛りにされて出てきました。
それでも、前日から食事を摂っていない私にはとっても嬉しくて、美味しさを噛みしめながら2~3枚ぺろっと平らげたような記憶があります。
その後半年くらいは、姿を見るのも嫌になっちゃいましたけど…
その翌日からパンとハム攻撃。
手術の痕は痛いし、熱はあるし、頭痛も最初は酷かったのに、
お昼ごはんは、クリームソース。
うーん。
ちゃんと食器の蓋が閉められてくるんですけど、
開けて、2秒ほど悩んで、閉める。
…これはさすがに辛かったです。
私は結構何でも食べるのがウリ(?!)なんですけど…無理な時もあるんだなぁと、自分を再発見しました。
どうもこうもたまりかねて、彼におにぎりの作り方を口で伝授。
丸っこいちょっといびつなおにぎりを私が食べて、彼が病院食。(病院の名誉のために…。ご飯は結構美味しかったそうです)
そのほかにも、お寿司を中国系レストランにテイクアウトしに行ってもらって、私がベットの上でお寿司を食べ、彼、病院食。
不思議なことにお寿司だったらいくらでも食べられるのに、豚肉クリームソースはにおいを嗅ぐのも無理なんですよね。
義理の父がお寿司を持ってきてくれたり、友人がお吸い物の差し入れをしてくれたりと、本当に助かりました。
嬉しそうににぎりをほおばる瞬間、看護婦さんが入って来られて苦笑いされたのも、今となっては笑い話。
病院のご飯だったら無理をして食べても、半量が限界だったと思います。
やっぱりちゃんと食べないと回復も遅れるし…(言い訳
)入院に関してはもっと面白い話があるのですが、もし機会があればまたいつか…
おかゆやうどんのデリバリーでも始めたら、仕事になるかな…