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少し前の話になりますが、カイザースラウテルンの歌劇場を含む、ラインランド・プファルツ州にあるオーケストラのうち5つがマインツに集合する「オーケストラ・ギプフェル(Orchestergipfel)」という催しを聴きに行ってきました。

マインツの街中のあらゆる場所で、無料のコンサートが同時進行。
夜は大きな会場でのオーケストラ公演。これも時間をずらしつつ、同時進行で行われるということ。
私は休みだったのですが、普段あまり聴けない同僚の室内楽を是非見たい!と思い、出掛けていきました。

すごい教会ですよね。
ここでの弦楽四重奏と、ヴィオラカルテットが目的
お客さん、めっちゃ多かった!!!さすが、無料というのと、一回の公演が短いのがポイントかな?と思うのですが…
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この教会、カトリックの司祭さんの学校に併設されていて、普段は彼らのためだけに開かれているそうです。
コンサートということで特別一般公開

その後は、カイザースラウテルンのオーケストラ公演へ。
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ここはライン川沿いのお城。私も一度弾いたことがあります。
控え室からの眺めが絶景!

このときはまだ20パーセントくらいの空席があったのですが、開演1分前に人が押し寄せて(正に波のようでした)椅子が足りなくて、二階のバルコニー(写真の上両サイドにあるもの)が立ち見のお客さんで溢れました。
ベートーヴェンの交響曲7番。全部立って聴いてはったすごーい。

聴きに行ってみて、今回の企画は大成功だったのではないかなと思いました。
街を挙げて大々的に宣伝されていてたくさんの人出でしたし、子供向けのコンサートも複数あり、中央広場でも舞台が組まれ、普通にカフェを楽しむ人の目にも耳にも自然に入るように。
案内パンフレットに時間と場所と内容が明記され、どうしたら効率よく聴きたい演奏会を回れるか…と考えるのも日曜日の家族イベントになっていたんじゃないかなと思います。もちろん無料だったというのも大きいと思いますが。
ここに写真を見つけました)
日本同様、若者のクラシック離れが問題になっているドイツですが、こうやってオーケストラのほうから敷居を低くして門を開く工夫をすることで、ようやく少しずつ、少しずつ変わっていくんじゃないかなー。と改めて考えるきっかけになった、一日でした。