ドニゼッティのオペラ、ランメルモールのルチアを観てきました。
Googleに「ルチア」と入れるだけで、「ルチア 狂乱の場」と出てくるくらい、第二幕の狂乱の場という場面が有名なオペラです。
あぁ、かわいそうなルチア。
家族、権力と、愛とに挟まれて錯乱してしまう、落ち目の一族の娘、ルチア。
政略結婚の相手を結婚式の日に殺して、勘違いし、怒りのままに去っていった恋人を想って歌う、ながーいヴィルトゥオーゾなアリア。
ヴィースバーデンのルチアさんは、上手だったー!
精神錯乱状態も、本当にこちらが心配になるほど迫真の演技で、その上素晴らしい歌声。
実は、舞台装置や演出はあまり好みではなかったのですが、二幕は、彼女の独り舞台。まわりの様子はあまり気になりませんでした。
グラスハープで伴奏されるのも、初めて聴きました!
コップに水を入れて縁をこすって音を出す、あれです。
残念ながら楽器自体は見えなかったのですが、奏者のおじさんはしっかり見えました。
もっとシンプルな伴奏なのかと、勝手に想像していましたが、違ったー!
思わずおじさんを凝視。
しかし、話の内容は非常に暗いです。
ルチアは狂って死んでしまい、絶望と怒りに去っていった恋人も、それを聞いて死ぬという…
一族の未来もこれできっとおしまいだろうし、大事な息子を殺された政略結婚相手の一族も相当ダメージだろうし。いいところなしの終わり方です。
久しぶりに、何か楽しいオペラに触れたい・・・
今回は、2階席から。
ここから聴くと、オーケストラと歌手のバランスが一番いい気がします。
舞台の迫力は、一階席のほうが当然上ですが、ここからだとオーケストラピットの中もちょっと見えて面白い。
ヴィースバーデンの歌劇場は、豪華です。