コシ・ファン・トゥッテを観てきました。
以前に一度だけStuttgartでオペラを見たのですが、それがこの演目だったのです。
そのときは、モダンなセットと演出に
「?」
となった覚えがあるのですが、今回は心構えが違います。
なんせ、
一度見たことがある
知っている人がひいている
それに
前回のシンフォニーコンサート(こちら)で一気にファンになってしまった
音楽総監督のホーネック氏がタクトをとっているんですもの!
というわけで。
見てきました。
このオペラはイタリア語で歌われて、ドイツ語の字幕がついています。
どうやら、前回見たときより随分ドイツ語も分かるようになっているらしく
て…
みんなが笑っているところで、一緒に笑える!!
すごい進歩です。(自画自賛?!)
ちなみにコシファントゥッテの内容は、
二組のあつあつカップルがいて、女性は姉妹。
この姉妹が本当に信用できるかどうか、男性側が試そうとする。という話。
男性二人は変装して、姉妹の家を訪ね、お互いが相手の彼女に猛烈アタック。
最初は「ありえない!」と拒否していた姉妹もだんだんその気に…
最初に妹が男(本当は姉の彼氏)に誘惑されてしまいます。
そしてついには姉ももう一人(本当は妹の彼氏)の誘惑に負けて…
それを知った男性陣。
互いに、「自分の彼女は、絶対、大丈夫」と思っていたので
大大ショック
立ち直れない二人に、
この芝居を仕組んだ張本人である、哲学者が説くのです。
「女とはみな、こういうものである」
ひえ~
なんとも、恐ろしいオペラです。
しかも、結構演出も面白くて…
かなりみんな入り込んで観ていたようです。
私の後ろに座っていたおじさんは、とうとう姉が誘惑されてしまった場面で
「チッ!」
って、舌打ちしてました。
なんだか、そんなわけで、
「みんなそんなもんだ」
とまとめられてしまった女性陣。
なんだかなぁ・・・。
と思いつつロビーに出ると、後から来たおばさま方のグループが
「女性が、こんなにひどいって言われちゃうと…ばつがわるいわねぇ…」
と、お話しされてました。
みんな同じようなこと思ってるのね。
というか、それぐらい入り込める演出だったって、こと!