(その1から続いています)

トリオ本番日。

練習のときの失敗を糧に(素晴らしい)今度は地図、と、道順を頭に叩き込み。
それだけではまだ不安で、一応、ネットの地図を印刷、持って行くことに。

(私にしては)準備万端!!

の、はずだったのですが…


「次は右折」

という指示のところを曲がったら、なんと

道がなかった!!
(なんでー?!)

何度も前を見るも、

道はそこで断絶。

工事中の柵だけが控えめに立っていて。

柵の向こうは道が破壊されていて唐突に断崖絶壁。


印刷してきた地図は縮尺が大きすぎて迂回路を探すことは不可能で、道順を書いた紙は何も助けてくれず。
崖を見ながら、呆然としましたよ…
住宅街の一角が、バッサリ崖なんですもん。
工事中なら、工事中と言ってほしかった…

実は、ドイツの道路地図も積んではいるのですが、ドイツの地図って、カラフルすぎて見にくい!
赤やら黄色やら緑やら、チカチカ…
プチパニックになっている、私のような状態には向きません。(あくまで、個人的な意見です

というわけで、またもやプチキレのまま旦那に電話。
マインツ市内をぐるぐるぐるぐる回って、会場に到着したのはリハーサル10分前。
予定では一時間半前に着いて、音楽聴きながらお菓子でも食べて本を読もうと、いっぱい暇つぶしグッズを持って行ったにもかかわらず…一切出番なし。(悲しい…

当然、チェリストは私の後に登場しましたが…。今度は本当に懲りました。


交通費を除いた、なけなしのギャラをはたいて、とうとうナビゲーションシステムデビュー
その日、家に帰ってすぐインターネットで注文、お買い上げ。

「プラスマイナスゼロになったけど、今度からは迷わないぞー。」
とちょっと嬉しかったのでした。


そして、その甲斐あってか、ちょっと大きな仕事の依頼がすぐやってきたんです。
「やはり、出費した分は戻ってくるようになっているのだなー」
と、また嬉しくなった私。


しかし世の中そんなに甘くなく…

(その3へ続く)